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Cássia Eller / dez de dezembro

「ブラジルのジャニス・ジョプリン」とも呼ばれるカシア・エレールがオーバー・ドースで亡くなって早くも3年が経とうとしている。ここにきてブラジルのマスコミの間では、彼女の本当の死因は医療事故、それも誤診だったという情報が飛び交っている。本当のところは分からないにしろ、彼女がもうこの世にいないのは事実であり、せめて彼女の遺した音楽を聴き続けるのが最大の供養だと思う。
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さて、日本では音楽性よりその突飛な性格(モヒカンにしたり、レズであることを公言したり)で知られている彼女だが、その功績は今一歩評価されていないのではないだろうか?かく言う私もつい最近まで、まじめに正面から聴いていなかった。だが、ナンド・ヘイス経由で今一度彼女の作品を聴くと、それまで気付かなかった彼女の音楽性の深さに驚かされた。私自身ロックはあまり聴かないのだが、カシアにはエリス・レジーナに通じる気迫、マリーザ・モンチに通じる美しさがあると思う。レパートリーには、同世代であるヘナート・フッソ、カズーサ、フレジャー、エルベルト・ヴィアナ達のナンバーはもちろん、先輩格のハウル・セイシャルやシコ・ブアルキ、ジルベルト・ジル、カエターノ・ヴェローソの曲、そしてナサォン・ズンビやXISといった新鋭の連中のナンバーに挑戦したり、更にはビートルズやジミ・ヘンドリックスに至るまで、楽曲の取り上げ方も非常にいいセンスをしている。
本日は彼女の死後発売されたベスト盤を紹介。全11曲、40分足らずの作品だが中身は濃い。タイトルは彼女の誕生日を表している。お気に入りであるナンド・ヘイスの曲を中心に、カエターノや(パウリーニョ・)モスカ、ゼ・ハマーリョの楽曲を、前述のビートルズは(1)と(7)、そしてジミヘンの(9)。ジルベルト・ジルがゲスト参加した(6)はロックとフォホーが交錯する佳曲。作品の流れを決める曲順も素晴らしい。
アドリアーナ・カルカニョット、アナ・カロリーナ、ゼリア・ドゥンカン、このラインが好きならきっと気に入ります。
命日を前に是非聴いてみて下さい。

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Cássia Eller / dez de dezembro
01. Get Back
02. No Recreio
03. All Star
04. Eu Sou Neguinha / Citação: Rap Incidental
05. Nada Vai Mudar Isto
06. Fiz o que Pude / Citação: Chororô
07. Julia
08. Nenhum Roberto
09. Little Wing
10. Vila do Sossego
11. Só se for a Dois

2002年の夏にRioを訪れた時、彼女のポスターが街のあちこちに貼ってありました。

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