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中隅哲郎 / ブラジル学入門

このBlogを読んでいる方はブラジル音楽ファンが大半だとは思いますが、音楽を通じてブラジルという国に興味が出てくると、ブラジルに関するいろいろな事柄が知りたくなることだと思います。
なかなかブラジルに行くのは大変ですが、本を通じて気軽にブラジルに触れることは出来ます。ブラジルについて書かれた本は数多いですが、中でも故中隅哲郎氏の本は どれも読みやすく、かつ内容も濃いのでお勧めです。1959年に渡伯、新聞記者だったり、旅行代理店の取締役を勤めたり、パンタナールでペンションを開いたり、ブラジルの生薬を研究されたりと、生前はアクティブだった氏の功績はもっと広く知られて欲しいです。

さて、今回紹介するこの本ですが、タイトルから受ける固い印象はあまりないです。
「成長過程を省略した国」、「教育の普及嫌ったポルトガル王室」、「カンガセイロは精神分裂病」、「中南米にはない魔女狩り」といった、100近くの興味深い項目がそれぞれが2~3ページで簡潔にまとめられています。どこから読んでもいいし、読み疲れること無く読破出来ます。

brasil_gaku
中隅哲郎 / ブラジル学入門
ちょうど読み直しているところですが、興味を引く項目があったので引用します。
(日本移民の考察において、アメリカのコミュニケーション学者ベネット夫妻が発表した「異文化センシビリティの分類」を紹介されています。)
中隅氏は日本の移民が時代の流れと共にどう分類が変わっていったか書かれていますが、この分類は、「現代の日本における(個々人の)ブラジル音楽との携わり方」にも応用出来るような気がするのですが、いかがでしょうか?

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異文化センシビリティ(個人が持つ異文化の理解感覚)
1.自己の持つ文化こそが唯一、絶対、最高で、異文化を真っ向から否定する段階。(否定)
2.異文化の存在は認めるが、好ましくないから受け入れないという段階。(防衛)
3.異文化をやむを得ず、受け入れる場合もあるが、なるべく必要最小限にとどめたい段階。(最小化)
4.異文化の価値や行動を認め、受け入れる段階。(受容)
5.異文化とのコミュニケーションが出来て相互理解が出来る段階。(適応)
6.複数の文化体系を認識、理解しながら、どの文化体系とも距離を置き、自分独自のアイデンティティを開発、維持する段階。(統合)
1,2,3 自己文化中心型
4,5,6 相対文化理解型

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