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Minisserie / Coração Brasileiro Episode 1 CHITÃOZINHO & XORORÓ / Clássicos Sertanejos

序章を書いて以来すっかりご無沙汰になったこのシリーズ、そろそろ連載します。

ゴイアニア、マトグロッソあたりからサンパウロ、パラナあたりまで広範囲において愛されているセルタネージャのルーツはカボクロが生んだ「ムジカ・カイピラ」にある。日本ではムジカ・カイピラの認知度は低いが、ブラジルでは地域によってはボサノヴァはもちろん国民的音楽と呼ばれているサンバより愛されている。
このムジカ・カイピラの主役は"ガウショ"と呼ばれるブラジルのカウボーイ達だ。彼等は仕事が始まる朝(といっても夜明け前の午前3時頃)みんなで焚き火を取り囲み輪になって濃い目のカフェを飲みながらスタンダード曲をみんなで歌う、というのが昔からの習しだ。その輪の中から歌の上手いものが"ムジカ・ドゥプラ"と呼ばれる二人組のコンビを組み、プロとして音楽活動に取り組みはじめる、というのがプロとしての一般的なムジカ・カイピラのキャリアのスタートだろう。
ムジカ・カイピラは現代では更に進化、細分化し、幾つかのジャンルにカテゴライズ出来ると言える。セルタネージャもそのうちの一つだ。現代のセルタネージャは少々乱暴な言い方をすればこのムジカ・カイピラに合衆国のカウボーイ気質が入ったものだ。それまでの田園風ののどかで牧歌的な楽曲に加え、合衆国のナッシュビルあたりに代表される"カウボーイ気質"が融合して誕生した。更にはフォホーやバイヨンといった北東部の音楽、フリオ・イグレシアスやホベルト・カルロスといった普遍的なバラードなどがミックスされ、セルタネージャは現代に生きるブラジル人の心を掴んで離さない大衆音楽へ成長した。ブラジルのCDマーケットでも一番売れているという。

現代のセルタネージャ界で圧倒的人気を誇り頂点に君臨しているムジカ・ドゥプラといったらシタンジーニョ・イ・ショロロのことだ。芸歴30年以上のキャリアを誇る彼等は既に数10枚の作品をリリースしている。どの作品から聴けばいいのか迷うところなのが、まずはこの1996年にリリースしたこの作品を聴いてもらいたい。収録曲は。「『イパネマの娘』を知らないブラジレイロでもこの曲は必ず歌える」と言われている(1)、ブラジル第2の国歌(4)など、今やブラジルを代表する楽曲となったセルタネージャ、ムジカ・カイピラのスタンダード・ナンバーを中心に収録されている。
シモーネ、ネイ・マトグロッソ、ファギネルといった日本でもお馴染みの人から、ジョアン・パウロ&ダニエル、ゼゼ・ヂ・カマルゴ・イ・ルシアーノ、レアンドロ&レオナルド、アルミール・サテル、セルジオ・ヘイスといったセルタネージャ界の超一流の仲間たちが参加しており、初めてセルタネージャを聴くにはこれ以上は望めない理想的な作品だ。

これをきっかけに貴方もセルタネージャの魅力に目覚めて欲しい。


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CHITÃOZINHO & XORORÓ / Clássicos Sertanejos
1. Luar do Sertão
2. Colcha de Retalhos
3. E Disso Que o Velho Gosta
4. Asa Branca
5. Chitaozinho & Xororo
6. Saudade de Minha Terra
7. Caboclo Na Cidade
8. Tristeza Do Jeca
9. Cabocla Tereza
10. Pombinha Branca
11. Cavalo Enxuto
12. Amore Distante
13. Vou Toma Um Pingão
14. Coração Sertanejo

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