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バンダ・カリプソ(パラー州の音楽)入門 第1回

最近、「バンダ・カリプソ」で検索数が増えているようです。ベストセラーとなっている書籍「フリー」でブラジルの大人気バンドと紹介されたからでしょうか?

2000年代にブレイクしたブラジル音楽のTOP5に入るバンダ・カリプソが、今もなお日本においてきちんと紹介されていない現状を嘆くと同時に、今一度バンダ・カリプソが何故ブラジルで売れているのか、ここで改めて紹介したいと思います。

まずは、バンダ・カリプソを紹介する前に彼らを生んだ、パラー州ベレンの音楽を紹介。

ベレンの伝統音楽といえばカリンボー。アマゾン川クルーズでも観れます。


スカートを追って踊るダンスステップが特徴です。ファファ・ヂ・ベレンも良くやってますね。


このカリンボーをポピュラー音楽としてまとめあげたのがピンドゥッカ。デビュー以来40周年。フォホーでいうルイス・ゴンザーガ、ボサノヴァならジョアン・ジルベルト的立ち位置です。


ギターのフレーズが特徴的ですが、これは「ギタハーダ」といいます。こんな感じでインストでもやります。


アマゾン川の河口の街として知られるベレンは昔からカリブ海諸国との貿易が盛んでした。音楽も国内産の音楽よりむしろ海外の音楽が好まれていたようです。
(ベレンでもサンバは聴かれてますが、リオデジャネイロ賛歌の歌詞ばかりでは閉口ですしね。)
特に盛んだったのがクンビアやスカ、レゲエ、そしてロカビリー。このあたりがぐちゃぐちゃに混ざり合って出来たのがブレーガというジャンル。ブレーガがインテリ層からは下品な音楽と思われていますが、大衆層では圧倒的に支持されています。
これはブレーガの代表的アーティスト、ネルシーニョ・ロドリゲス。


そういえば「ランバダ」という音楽が昔流行しましたが、あれの言葉の元ネタはブレーガです。オリジナルはこんな感じです。(世界でヒットした「ランバダ」という曲はボリビアの民謡をフランスで作られた多国籍ユニットがカヴァーしたものです。)


このブレーガ、90年代に入るとズークやメレンゲ、カリプソなども吸収して更にパワーアップしてきました。お笑い系エッセンスも取り入れたファルカォンが大ヒットしたのもこの頃。


この頃、急速に人気を獲得していたのがバンダ・ファゼンド・アルチというグループ。ここで歌っていたのが後に大ブレイクを果たすバンダ・カリプソのジョエルマでした。


こういうのを「アホっぽい」とか「音楽的価値が無い」と切り捨てるのは簡単なことですが、せっかくブラジル音楽に興味があるのなら、なぜこういった音楽が大衆に支持されたのか、そういった視点で聴いてみましょう。ベレンという熱帯地域においてこのような音楽が自然発生したことを紐解いていけば、「ブラジリダーヂとは何ぞや?」という心の疑問も一つステップアップするのではないのでしょうか?


以下、次回。

Joelmadocalypso


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